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(火)
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ドラクエ的世界観でWeb業界のキャリアを考えてみる【前篇】

ドラクエてきせかいかんでウェブぎょうかいのキャリアをかんがえてみた

「WBS講座」に続いて7月に「中堅Webクリエイティブ職のキャリアを考える」で著名なキャリアカウンセラーの林真理子さんをお招きして「キャリアについて考える会」というお題目で勉強会を開催しました。というか、だいぶ時間が経ってしまいました・・・。 表紙

こんなお話でした。

【ドラゴンクエスト】に置き換えて考えてみます

なんでかっていうと、なんとなくそれがわかりやすいかなと思ったからっていうただそれだけなんですけど、これだけだといまいち人間味がないような気がする。ので、"本当は魔法使いが主人公だったんじゃないか"と噂される「ダイの大冒険(Wikipedia)」は読んだことあるっていうか全巻持っているので、そちらの話もからめていこうかなと思います。
※実際の林さんの講義がドラクエに沿っていたわけではありません。
※実際の講義は2時間と盛りだくさんだったので、かなり端折ったものになっています。




Webクリエイティブ職のキャリアパスって?(呪文や技を究めるだけじゃない)

じゅもんやわざをきわめるだけじゃない

前提としてこれが理解できていないとすべての話が進まない気がします。

パッと「キャリアパス」と言われると何かのスキルを習得してもっとすごい人になって年収アップ!みたいなことを思い浮かべるんですが、決してそれだけじゃないということですね。上のスライドを表現するとこんなところでしょうか。

  • 職能、技術の専門高度化
    ドラクエ  今の職業の特技や呪文を究める、増やす
  • 職能の拡大、他業界への応用
    ドラクエ  転職して他の職業の特技や呪文を覚える
  • 組織内の中核メンバーに
    ドラクエ  職業のマスターになり後進を育て、その職業の質向上を目指す(「ダイの大冒険」でいうとアバン先生やマトリフ師匠?)
  • 階層の昇進
    ドラクエ  勇者一行として魔物と戦う現場を離れ、村や町、王国の政治に携わる?(勇者に命ずる側になる?)

つまり、ヒャドマヒャドに、メラメラゾーマにすることだけがキャリアパス(の行く先)ではなくて、例えば( ドラクエ  でいうところの)転職を繰り返して、さまざまな呪文武器(を扱う能力?)を身につけることも一つのキャリアパスと言えますし、勇者パーティのメンバーでいることがすべてではなく、後進を指導したり、彼らが生活をする村や町を治めることも一つのキャリアパスなのですね。

Web業界の市場その1:昨日まで「メラゾーマ最強www」とか言ってたら・・・

メラゾーマってメラ系最強呪文じゃなくなってるんですね。いま知りました。 自分のキャリアパスを考えるにも、まず自分がどんな業界、どんな人材市場で働いているのかを知らないといけません。 ドラクエ  で言うところの「自分が冒険をする世界を知る」ということですね。

「メラとかヒャドとか覚えたことに満足してるとすぐに戦えなくなる」

メラとかヒャドとか言ってたら

で、とにかく、進歩が早いということ。

「ほんの10年前まではまだtableレイアウトが一般的でした。
いまtableレイアウトのスキルを持っていても重宝されませんよね」

「変化を余儀なくされるWebクリエイティブ職のキャリア」と林さんのスライドにあります。これはつまり ドラクエ的  に言うと「メラとかヒャドとか覚えてわーいわーいって満足してると即座においていかれる世界」なんだろうなと思います。

「ダンジョンとか魔物がすぐに強くなってクエストが難しくなる」

レベルあげしようっと・・・あれ?

どんどん仕事が複雑化、多様化、大規模化している・・・。基本的にはありがたいことですが、大変は大変です(縮小していく産業よりはよっぽどマシかと)。
ドラクエ的  に言うと、魔物はどんどん強くなり、要望はどんどん複雑化し、ダンジョンは広く深くなるなど、まったくもうクエスト(おつかい)は難しくなる一方。ついこないだまでスライム倒してわっしょいわっしょいしていたのに、ちょっとしたらもう大魔王バーン(ダイの大冒険のラスボス)が出てきちゃってアレ?危険だよ?レベル上げしようにも町から出れないよ?みたいな世界でしょうか。そのうちうっかりキャラクターデザイン担当が一緒だからってフリーザさんとかまで出てきちゃうかもしれません。

「考えるのが嫌になるぐらい職業が増えました。わからんので勇者一択じゃダメですか(ダメ)」

ゆうしゃいったく!だめなの?おしえろください

「90年代には"Webクリエイター"の一言でくくれていたものが、2010年代にはこんなに増えました」

言われてみると、確かにどんどん増えている気がします。 ドラクエ的  にいうと、職業がどんどん増えて、パーティーを組む(探す)のも、目指すのも大変(複雑)だと。ちなみに、最新の ドラクエ  って12種類ぐらいのようです(wikipedia調べ)。例えば ドラクエ  にこれ(↑スライド)ぐらい職業があったら、いったいどれを目指して、どんなパーティーを組むのか、自分が誰と組めば良いのかから迷いそうですね・・・。

「アバン先生、まだ最前線で戦ってます」

アバン先生・・・!oO(生きてたんですか!)

自己啓発頼みの現場主義

「何年たっても熟練者になれない」ってどなたかが言ってましたが、どんどん進歩していくこの業界では、自分自身がまず学んでいかなければならないため、後進を育てる余裕がなかなかありません。「ダイの大冒険」では、主人公のダイやその仲間たちに「勇者の家庭教師」と称して先代勇者のアバンが教育をしていましたが、Web業界ではそのアバン先生やその仲間であるマトリフ師匠もまだ世界平和のために冒険に出ていて、育ててくれる人がいないということです。
冷静に考えるとこれ結構大変です。自分で修行せねばならないわけです。メドローアアバンストラッシュも自分で見つけて体得するしか無いわけです。教わろうにも、先輩方もまだ魔王と戦う冒険中なのでございますから

Web業界の市場その1のまとめ

  • 働き方・仕事内容の多様化、役割の多層化が未整備、中長期的なキャリアモデルがなく不透明
    ドラクエ  どんどんクエストが複雑になり、職業も多様化。その割に先輩勇者一行が少ない・・・。
  • キャリア形成・スキルアップに関わる学習機会、人間関係の不足
    ドラクエ  アバン先生、マトリフ師匠から教えを受ける機会が少ない・・・。
  • 変化激しく、高度化する一方の市場ニーズに対する人材のスキル不足
    ドラクエ  クエストやダンジョンは難しくなる一方、それに耐えうる戦士が不足している・・・。

【昨日まで「メラゾーマ最強www」とか言ってたら・・・】
今日、メラガイアーとかいうもっと強い呪文出てきたし、それ覚えないと戦えなくなりそうなぐらい魔物も強くなるはダンジョンは深くなるわ、でも教えてくれる人いないわ、自分でやるっきゃないな!目指せ大魔導士!(わかる人にはわかるはず・・・)



Web業界の市場その2:「呪文いっぱい使える、武器使いこなせるから大丈夫♪」じゃない。

さまざまなクエストをクリアし、魔王を倒すにはどんな勇者パーティ、メンバーが求められているかということを知らなければいけないわけです。自分が生きていくには。
その際、求められるスキルを3つに分けるとこうだそうです。

ささっと ドラクエ  に置き換えてみます。

  • キャリアデザイン力
    ドラクエ  自分のやりたいこと、条件、世界の状況を見極め、自分の職業を選択していく力
  • ポータブルスキル
    ドラクエ  魔法使い、武闘家、僧侶など個別の職業にかかわらず、どんな時代、世界でも通用する力
  • テクニカルスキル
    ドラクエ  ボス、ザコモンスター、周辺の町など時代や世界の流れを見据えて、自分の職業に求められる専門的な特技や呪文


「ちなみに30代の市場価値は『武器や呪文の下地』+『完成した正義の心』とのこと」

さんじゅうだいは「せいぎのこころ」をそうびした!くっガッツがたりない!

30代の市場価値は「基礎力の完成+専門力の下地」だそうです。 いくら専門的なスキルが優れていても、それを使う思考力やコミュニケーション能力が無いとダメということですね。 たしか、 ドラクエ  では前述のアバン先生「正義なき力が無力であるのと同時に、力なき正義もまた、無力なのですよ」って言ってました。武器や呪文を使えるスキルも大事だけど、そのまえにそれを正しく使える「正義の心」を完成させないと30代はきついということでしょうか。


「日々努力・・・と、『クエストの攻略法を導き出せる人』が求められる」

こうりゃくぼんにたよってはいけない。そもそもそんざいしない。ぐぐればでt・・・だまれこぞう

これまでの話を総合すればおのずと出てきますが、こういう人が求められるとのこと。 「メラ系新しいの出たらしいぞ!」「○○の洞窟にはこんな魔物がいるらしい」「修行だ!」っていう人が求められるのでしょうね。

加えて、こうもおっしゃってました。

「どこに行っても『自分で考えて、課題を解決し、利益に貢献できる人』『プロセスを考えて、予算を取れる人』が欲しいという話を聞きます」

ドラクエ  で言うと、「俺はメラゾーマイオナズンも使える!」と言ってるだけではだめで「アイツは氷属性に弱い、マヒャドで攻撃。その前にあの大ダメージをくらう物理攻撃をさけるためにマヌーサで命中率を下げておこう。そしてくらったらすかさずホイミで・・・」と考えて実践できる人が良いということ・・・でしょうか。つまり、「呪文や武器を使って攻略法を考えられる人」が求められているのでしょうね。おそらくこれは、Web業界に限った話ではないのだろうと思います。


というわけで・・・

Web業界で働く人が置かれている人材市場について、ドラクエ的世界観で表現してみました。本当は一回で終えるつもりだったのですが、非常に長くなったため前後編にわけることにしました。というわけで、次回はWeb業界の市場において、自分をどう位置付けるか、市場と自分をどうつなぎ合わせるか、そのときに必要となる考え方や、より良いキャリアを選択するための心構えなどについてエントリーにまとめたいと思います。

乞うご期待!(・・・かどうかはわかりませんが!)

2013/09/27 追記

後篇アップしました。 「ドラクエ的世界観でWeb業界のキャリアを考えてみる【前篇】

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