WebSigで2008年を振り返り2009年のWeb業界を考えてみました

  1. WebSigで2008年を振り返り2009年のWeb業界を考えてみました

先にもご紹介した第21回WebSig会議(Cafe)で2008年の振り返りと2009年のWeb業界を考えてきました。

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第1部は急なお願いにも関わらず、メンバーズ塚本さん、IMJ渋谷さん、コンセント河内さん、カヤック鈴木さんとすばらしいメンバーにスピーチしていただき、興味深い話が聞けました。大規模/広範囲、小規模/特化という象限での差異や各社なりの考え方、マクロ/ミクロ的な状況から見た動きなど俯瞰できたことは、他ではないWebSigならではの切り口ができたのではないかなぁと思ってます。

第1部資料はこちらで公開しています。
http://websig247.jp/meeting/21/000123.html

ちなみに、12月11日配信の「日刊デジクリ」で、WebSigにも参加して頂いた買物王子こと石原さんが記事を書いてくれました。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20081211140100.html
すごいライブ感がある感じで書いて頂いたので、レポート的なところは是非石原さんの記事をご覧頂ければ。

第2部のワールドカフェで私がやりたかったのは、いくつかあるのですが、
1:WebSigのビジョンでもある参加型を体現した会議体をやってみたい
2:プレゼンがうまい、声が大きい、まとめる、答えを出すということを目的とした会議体では生まれない発見を生み出したい
3:Happyは多種多様なので、なにかその発見を持ち帰って洞察を深めて欲しい
という思いがありました。

結果的には、かなり好評で初回としては成功できたかなと思ってます。
結論を出すのでもなく、未来を予測でもなく、分析でもなく、洞察を深めていく為に複数の人数でフラットに話すと言うことは、ビジネスパーソンには慣れていないところでもあるかと思います。

ただ、この手法が生まれた背景でもある、構造や業務をひたすら改善・効率化していくだけではイノベーション的な発想は生まれないのでは?という事を考えると、これからの会社でも取り入れていく余地があると思いました。

ワールドカフェ自体の手法に関しては、まだ日本で良書が少ないですが、私が参考にした書籍も紹介しておきます。
「ワールド・カフェ~カフェ的会話が未来を創る」
ワールドカフェ発案者である、アニータ ブラウンとデイビッド アイザックスの翻訳本なのですが、正直結構読みづらいです(^-^;

私はホストとして司会も兼ねていたので参加できなかったですが、今回のテーマの中で個人的に洞察を深めていきたいと思っているキーワードをいくつか。全然答えはまだ持ってません(^-^;

■インターネット/Web業界から会社/個人のHappyのあり方が変わってきている?
本当に売上げや利益至上主義だと、誤解を恐れずに言えば工場的な生産をすることが理にかなっている。例えば、利権や政治を持ち込んでシェアの世界に持って行くのが既存産業のあり方だった。

それを頭では理解しつつも、自分たちがいるフィールドとなにか矛盾をはらんでいるということもわかっているから、なにか既存価値観とは違うHappyのあり方が必要になって来ている。(きっと社会としてももうちょっと時間をかけてこの傾向は現れると思ってます)

物質的幸せや社会が定義した幸せを追うのが今までの幸せの価値観だったところから、個人単位での幸せのあり方に遷移してきている。それを「会社」「資本主義」しいては「株式市場」というところでどうバランスをとるのか。

■小さい会社がこれからのHappyを(短期的に)体現しやすい?
上記後半の流れとして、小さい会社の方がその新しい価値観を体現「しやすい」状況にあるのかもしれない。インターネット、Webが社会に与える影響力と10年以上経ったそのフィールドにいる会社の状況を考えると、既存産業構造とのあり方と状況が異なっている。
※会社はステークホルダー(株主、役員、従業員、社会)が幸せになる道具だと私(インテリ)では定義してます。

数万人とかそういった資本と社会に対するレバレッジを効かせる会社のあり方は、社会に対する影響力が今まではあったが、本業だけでなりなってない。金融、不動産だったり。かつ、本業もブランドで食べられなくなってきてる。総実体経済化?実を取る社会傾向。

総論としては、私たちは今、時代の変革期にいて、それをいち早くキャッチしやすい立場にいるという気づきです。インターネット初期の90年代後半にも思ったことですが、2008年になって、社会的に現象として現れたというイメージがあります。

2009年は変革に対する舵取りを明確にしなければならない元年だと思いますが、Web受託を事業の中心に添えてきたところだけでみても、いろいろな方向性が各社取られるのだと思います。

インターネット/Webがこういった社会変革の重要要素であることは間違いないので、この動きをどうステークホルダーの価値に変えていくことができるのか。作ることでとんがり続けるのももちろんありですが、クライアントと一緒に創ることも一つのあり方ですね。

これを、わくわくすると捉えるかつらい時代に直面しているかと思うかは人それぞれだと思いますが、折角なのでわくわくしていきたいと思います!

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