WebSig1日学校振り返り(前半)

  1. WebSig1日学校振り返り(前半)

11月27日(土)はWebSig1日学校でした。終わってみると学校祭の裏方をやったような感じなのだけど、34歳にしてこういった活動ができたのは非常にすばらしい体験だった。

■開催までの長い道のり

今回はWebSigと技評さんと共同開催。こういうと問題があるような気もするけれど、馮さんはずっとWebSig会議に参加してくれていて技評さんというより馮さんという個人の付き合いを続けてきた。
ここら辺は馮さんが熱い日記を書いてくれた。

モデレーターと馮さんとなにかやれたらいいよね、という話を発端に、学校というシチュエーションを使えたら楽しいんじゃないかと言い出したのが2009年の春。そこから会場を探し出したのだけど、都内にある学校は区民の縛りなどが強くて全く見つからない。

そこからしばらく、学校にどこまでこだわるの?という話もあり、ちょっとテンションが下がって寝かしてしまっていた。

そういった中、2010年度のWebSigの活動がプロジェクト制になり、以前のようにオフライン活動が少なくなった中、何か1回くらいは大きめなオフライン活動をやろう、ということになり私が中心になって動かすことに。元々、安藤さんつながりでデジハリさんに過去も会場提供をしてもらっていたところ、八王子に廃校になった小学校をスタジオにした施設があるということで、6月に下見に行ったところから少しずつ動き出す。

■「未来」というテーマ

テーマは「未来」ということだけが、去年からなんとなくみんなとの会話で出来ていた。WebSig1日学校というネーミングを考え、サブタイトルは当初、「みんなで学ぼう未来」のWebだった。最終的に、「あなたとWebの未来を変える1日」に私が勝手に変更(笑)

ここら辺から、Twitterでも、いつからWebSigは自己啓発セミナーになったんだ、というコメントが出たところなのかもしれない。

当日の開校でも話させてもらったのだけど、世の中にはTIPSがあふれている。答えを求めて検索するケースが増えて来ていないか、そんなセミナーもいっぱいある。WebSigというしがらみがないところで(技評さんには申し訳ないけれど)、そんなテーマをやっても意味が無い。

3つの大きな変化(URL)を受けて、未来を考える上で、いろいろな変化に対応出来るモノの見方や考え方をテーマにしたかった。大体が「未来」なんて言葉を普段はなんか照れくさくて使わないところに意味がある。

個人的にも問題意識があった。ちょっと前から、かなり意識してたし内省は得意な方だと思っていたのだけど、情報へ便利にアクセス出来れば出来るほどスキマ時間が限りなくなくなり、内省が出来なくなってきている自分に気づいて愕然とした。情報に触れているだけで仕事をした気分や何かを得ている気分になっている周りにも危惧した。頭でわかっていても気づかずに過ごしていることがある。そんなことも企画に反映されているかもしれない。企画なんて最後は、自分からジャンプしたところには行き着かない。

■授業内容をどうするか

学校というシチュエーションを決めると、みんな頭はおもしろ企画にどんどん向かっていく。AR使って屋上で疑似告白出来る用にしようとか、下駄箱にはやっぱりラブレターだろうとか、グッズは防災ずきんじゃないかとか(笑)そんなおもしろ企画をぐっと我慢して主題となるところを詰めていく。
時間割、授業という構成も学校からは自然な流れで決まっていったのだけど科目と位置づけでかなり苦労した。

結果的に国語、算数、算数・社会の予習、社会、課外授業、理科展示ということになったのだけど、メインの国語、算数、社会の本質ってなんだろう?というところを、各クラスで考える作業がどうもしっくりこない。でも、ここを放棄したら、ただの演出としての科目になってしまうから、あきらめたくない。かつ、そこが未来に繋がって、TIPSではなく考え方に繋げなければならない。

先生方に相談した時のキーワードはこんな感じ。
○国語
・日本語
・言語化
・思考方法、ロジカルシンキング
・コミュニケーション
・ドキュメント

○算数
・法則、ルール
・数字
・お金
・時間

○社会
・メイン
Webの未来を考える中で、時代、既存メディアとの対比・情報化、ライフスタイル、仕事というキーワード、を
俯瞰的にとらえたトピックスを過去、現在、未来で語っていただく

・サブ
これからの時代で「働く」ということ(希望の仕事術)

■先生方との調整

荒井さんとの打ち合わせを口火に忙しい先生方に時間を頂いて話す。企画はおもしろいね!といっていただけ、アイデアもつながる。中でも荒井さんには清水さんをW2C森川さんを通じて紹介もしてもらい、企画そのものの相談にも乗っていただいた。

最終的には、企画主旨と「科目の定義」「考え方」「例示」という組み合わせで話して頂くことで、先生方の構成にお任せした。ぎりぎりまでやりとりをふまえて調整していただく方もいて、どこでも聞ける話というところ
からユニークさが際だっていく。

■企画以外の準備

一言で言って大変だった!元小学校というのをちょっとなめていたかもしれません(笑)。机、イス、プロジェクターに始まりストーブまで、あらゆる物を調達しなければならない。収支もぎりぎりどころか全部計上すると赤字。プロジェクターはクライアントであるアビオニクスさんにスポンサーをお願いし、馮さんにはスポンサー集めに奮闘してもらう。Microsoftさん、mixiさんとビッグネームも続々。うれしい反面集客もがんばらなければならなくなる(笑)

なんとかぎりぎりの収支とレンタルで物品を集めるが、今度は搬入、搬出から誘導の人手も足りない。イベントアルバイトの方に入ってもらったり、当日は学生ボランティアの皆さんにも協力してもらった。

Webサイトは自分も手を動かすのも会社のスタッフまで動かし、だいぶぎりぎりな感じになってくる。
でも、もう当然引き返せないところまで来ている(笑)

■そして前日

今日から2泊3日の八王子。前の日も遅くまでMTGをして、金曜は会社を休んで朝から会場設営。荷物もどんどん届き、PA機材なども入ってくると大がかりにやったなぁという実感が。アルバイトの方に来てもらったこともあり、設営自体は比較的順調に進む。100脚以上のパイプイスを手分けして階段を運ぶ。

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順調に進んではいたものの、前日までもぎりぎりだったのもあって、夜のランスルーでは私を含めみんなぎりぎり。久しぶりに座ったまま気づいたら寝てました(笑)全員でのランスルーが終わったら、ホテルの部屋で個別にMTG。3時過ぎまでやってそこから開校の練習。1時間で起きられるかの恐怖の中、仮眠をして会場へ。

(つづく)
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