中小中堅ECサイトの成果を上げる「メディア編集力」~第29回WebSig会議(前編)

  1. 中小中堅ECサイトの成果を上げる「メディア編集力」~第29回WebSig会議(前編)

WebSigで中小中堅ECサイトの成果を上げる「メディア編集力」とはというテーマでイベントを開催しました。

クラシコム青木さんの当日資料

第29回WebSig会議「効率化だけではない!中小~中堅ECサイトの成果を上げる「メディア編集力」とは」

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ECでの示唆はもちろん、弱者戦略、ユニークに戦う戦略としても示唆がたくさんある内容でした。

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レポートは公式サイトの終了報告gihyo.jpさんに取り上げて頂いているので個人的なポイントを。

今回の企画は、
・これからのECとしてユニークで腹に落ちる戦い方をしているクラシコムさんを取り上げたい
・ウチを含めた受託側が例えばクラシコムさんにどんな支援が出来るのか
・研究中でインテリジェントネットとして取り組みを始める、インバウンドマーケティングに通じる
という事がポイントとしてありました。

制作会社とECでいうと、制作側は、おもしろくないときっと思ってるよねとか、ECなめんななんて話もあちらほら話にあがって、反発心もありつつ(笑)、実際はわかるところもあります。

インテリジェントネットは11年目の社歴で、ECサイトのレベニューシェアを9年前の2003年からやっているので日本でもかなり早いタイミングでやってきているんじゃないかなと思います。

なんで9年前からレベニューシェアをやり始めたのかといわれると、受託で運用をやっていくと、やっぱりどこか現場レベルでも身が入らないということが想像ついたし、そもそも「売る」という前提に立つというところを作りたくてだった気がします。レベニューシェアってしくみにもジレンマは多いのですがそれはまた。

さて、いろいろ気になったところを。

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MDが商品ページのコンテンツも作られてるんですよね。エンジニア、デザイナがいなくてカラーミー(安い!)で成立出来てる。それで年商2億強。イベントの趣旨でもある「メディア編集力」を目指したECでは受託側はなにが出来るのか。コンテンツ支援ってどこまで出来るのか。お金でコンテンツは作れると思うけれど、その文化をしっかり体現したコンテンツを作るためにはお互い結構深いところまで突っ込まないと出来ないと思います。

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青木さんは現象から仕組みや本質をまとめるのが上手な人で、ばらばらに考えていたことをひもづけてもらえるような感じがいろいろなところで出てきました。3つというのもいいです。

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楽天はホントに販促ですね。通りすがりで買ってくれるほど甘くありません。じゃあ、楽天だとダメなのっていうとそうでもなくって、型番商品などで安く提供出来るところなんかはむしろうまくいきます。あとは、弊社でも大手企業さんに多い、ある程度、間口を広げるという意味合いでの割り切りでも。Amazonで展開する店舗さんにその考えが強いですね。

ちなみに、Amazonってモールっぽく考える人がいますが、AmazonはあくまでAmazonが売っているECです。楽天、Yahoo!は一応店構えがありますが、Amazonは商品がキーで、店舗からみるとAmazonに売ってもらってるという感じです。ユーザーとしてだと当たり前の感覚なのですが、結構同じような話で相談されることも多いので。
楽天、Yahoo!も近くなってきてはいて、楽天の○○で買ったというより、楽天で買ったということしか覚えていない人も多いはず。

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この前のスライドには「昔から、営業マンは商品より先に自分(ヒト)を売ってきた。とあるんですが、ステキですよね。大半というのがポイントでもちろん世界一の商品を売れる営業は幸せです。でも、少ないから世界一であって。私たちのように無形のサービスの場合は世界一とすらいいにくいです。なぜなら、実際に買ってもらわないといくら実績があってもわからないので。リクルートの営業はTOPであってもこのマインドがすり込まれていて気持ちいいです。

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最愛ってなんなの?の因数分解。
いきなり攻めてこないで!っていうのと同じでこれもこういうステップで表現されるとわかりやすいですね。ちょっと違うけど、人は見た目が8割みたいな本があったけど(読んでませんが)、いきなり「共有」なんてのは無理なわけで。最近のソーシャルメディアを使ってという提案はここがおかしいのが多いです。

自分たちがコントロールできるところを持っていないと。おもしろい(興味深い)であとはお客さんにゆだねるしかない。というところは大事な部分ですね。

最愛の話の中で、河野さんが補足していたのがウチで営業やサービスの話をしても良く誤解されがちなので引用されてもらうと、「採算度外視ではない」ということ。

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WebSig会議にいってきた(第1部の感想) | smashmedia
http://smashmedia.jp/blog/2012/03/003829.html

バブル時代の「貢ぐ君」ってたとえがありましたが、片方からの一方通行な愛や働きかけはうまくいかないしそもそも続けられるわけがない。手段としても良く誤解されて、フリーミアムとかGoogleの20%ルールとか手段なのにそこだけ取り上げてマネしてうまくいかないのも似てますね。

第1部もまだ途中なのですが、長くなってきたので一旦ここまでに。
つづきます。

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