Webサイトの集客に関するあれこれ

  1. Webサイトの集客に関するあれこれ

はじめまして。インテリジェントネットの徳永と申します。
この10月からメンバーに加わった新参者でございます。

これまでも制作会社や編集プロダクションなどなどでWebディレクターのお仕事をしていまして、インテリジェントネットでもWebディレクターとして勤務しています。個人ブログとして「笑顔を創りたいWeb屋の日常」というブログを運営しているので、もしかしたらそちらでご存知な方もいるかもしれません。

というわけで、自己紹介を兼ねて初投稿です。

Webサイトの集客といえば

Webサイトというのは「つくって(公開して)からが本当のスタート」とはよく言われることですが、せっかくつくってもユーザー、お客様に見てもらえなければ意味がありません。すると当然、どんなWebサイトでも直面するのが「どうやって人を集めるか」という問題だと思います。

Webサイトの集客というとまず思い浮かぶのがSEO対策やリスティング広告でしょうか。まさしくインターネット的な集客方法だと思います。他にも、ポータルサイトやメディア系サイトへのバナー広告出稿であったり、最近ではFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアもありますし、Facebookには純粋に「いいね!」のシェアで広がる方法もあれば、専用のFacebookページを開設したり、Facebook内に広告を出すこともできます。

Webサイトで集客をしようと考えるとついついこのような手法に頭が行きがちですが、ここで一旦、手法の話を置いてみたほうが良いのでは?と一人のWebディレクターとして思います。SEO対策もリスティング広告もFacebookも非常に有効な手段であることは間違いありません。ただ、それはあくまで"手段のひとつとして有効"といういわゆる一般論の話であって、"絶対に有効" "どんなケースにも有効"ということではありません。

例えば新橋の居酒屋だったら

たとえば、新橋駅付近の飲食店においてオフィシャルWebサイトのSEO対策やリスティング広告は有効でしょうか?もちろん、これら全てが(自社内の人的コストも含め)無料で行え、「新橋 居酒屋」で常に検索結果の上位に表示されるのなら良いのですが、当然どれも費用、コストがかかります。試しにGoogleで検索してみると上位には軒並み食べログやぐるなびのページが上位に表示されます。考えてみればこれは当然な話で、「新橋の居酒屋」に関する情報は食べログやぐるなび、ホットペッパーなどのポータルサイトが最も豊富です。そのキーワードに対して最も適切な(=ユーザーが求める)結果を表示するのが検索エンジンの役割なのですから、逆に言えばこうであるべき、とも言えます。

この巨大なWebサイトを相手に1店舗のWebサイトを上位表示させるのは至難の業です。そこにそれほどに投資をして良いのでしょうか。そしてまた、その居酒屋が来て欲しいお客様は、果たしてGoogleで検索をしているのでしょうか。もしかすると、はじめから食べログやホットペッパーで検索しているのかもしれません。であれば、集客の手法としてはまずポータルサイトでどう戦っていくか、そのあと自店のサイトに来たときにどうおもてなしするかを考えなければいけません。

そもそも、インターネットだけじゃない

そして、インターネットに拘る必要すら無いのかもしれません。
最終的にお店のWebサイトに来てくれれば良いのですし、もっと言えばお店に足を運んでくれれば良いのですから、きっかけはインターネット上でなくても良いはずです。たとえば、駅前で朝の通勤時間に出勤する方々にティッシュやクーポンを配るほうが有効なのかもしれません(「金曜だし飲みに行きたいな」→「そういえば朝、鍋コースのクーポンもらったな」)。夜に来店したお客様に店舗カードを渡して、その裏にブログのQRコードを貼っておき、ブログに「今日の日替わり定食」というエントリで写真をアップすれば、ランチに足を運んでくれるかもしれません。

例えば会社でのタクシー利用や、PCやシステムなどの不具合などちょっとした機会、突発性の高い要求があるサービスの場合にはネットよりもデスクに置けるカレンダーやマグネットの方が「あ、そういえばあそこに電話番号書いてあったよね」となって、受注につながりやすいのかもしれません。

インターネットのことは一旦忘れてみる

集客施策を考えるとき、何よりも大事なのは「自分達のお客様はどこに、どんな状態でいるのか」ということを考えることだと思います。Twitterのクチコミを狙ったり、Facebookページを開設しても、相手がスマートフォンも持たないインターネットから距離のある人だとまったく意味をなしません。お客様はどこにいて、インターネットで何ができるのか、Webサイトにどういう心理で訪れるのか、それらサービスの一連のシナリオが大事ではないかと思います。それらを考えるときには、インターネットのことは一旦忘れてしまっても良いのではないでしょうか。

Webディレクターとして、そのあたりのご相談からお役に立てたら良いなと思いながら初投稿をアップしてみました。

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