Webプロデューサーの仕事~「これでうまく行く」というお決まりのマーケティングはない【2/2】

  1. Webプロデューサーの仕事~「これでうまく行く」というお決まりのマーケティングはない【2/2】

この記事の目次

  1. Webプロデューサーとは何か?を、AKB48はなぜメンバーを定期的に入れ替えるのかから学んだ(第1回:前回の記事)

  2. Webプロデューサーの仕事~「これでうまく行く」というお決まりのマーケティングはない(第2回:今回の記事)

    • 発展途上の仕事をしたいと思って見つけたWeb業界。
    • 「これでうまく行く」というお決まりのマーケティングはない。
    • 時代や周りの人たちに合わせて変化し続ける。

Webプロデューサー,とは,プロデュース

こんにちは、インテリジェントネット学生スタッフの吉川です。

インテリジェントネットのプロデューサー御船 晋伍さんインタビュー企画第2回です。

第1回は、Webプロデューサーという仕事内容に関する質問から、"プロデュース"とはどういうことなのか、という話にまで広がっていきました。AKB48のプロデュースを例に話を聞いて、プロデュースのイメージがかなり明確になった気がします。

第2回の今回は、Webプロデューサーというお仕事をするにあたって、「どうしてプロデューサーになったのか」「何を大切にしているのか」といった疑問をぶつけてみました。


発展途上の仕事をしたいと思って見つけたWeb業界

吉川:どういった経緯でプロデューサーになられたのですか?

御船:専門学校でデザイン関係を勉強していたから、何となくデザイナーになりたいと思いながら就職先は探していて。あとは、2007年ころだったんだけど、市場的に発展途上な領域でクリエイティブな仕事をしたいと思っていたから、特にWebデザインの領域に絞って探していたかな。紙媒体中心にデザインの仕事はたくさんあったけど、発展途上とは呼べないかなと思って。

そうしたら、「1からWebを学べる!初心者歓迎」と言ってくれていた会社があって入社させてもらった。実際に1ヶ月間、講師の方にWebデザインを教えてもらいながらディレクターのアシスタントとして仕事をしてた。

吉川:発展途上な領域で仕事をしたいって個人的にぼくも思います。まだ市場的に伸びしろがあると、自分がやれることがたくさんあるように感じて...。その頃はWebデザインの領域も手探り感があったのですか。

御船:そうだねー。ただ、そこではデザイナーというより、お前はしゃべれるからってことで、いつのまにか、ディレクターのアシスタントの仕事になっちゃって(笑)。

あとは、実際ディレクターの仕事をしてみたら、自分でもプランニングのほうが向いていたり、デザインにもディレクターは関われるんだなってことがわかったもあってもっとディレクションとかプロデュースに関わろうと転職を考え始めて。それで、縁があってディレクターの募集をかけていたインテリに入れてもらった。

Webプロデューサー,とは,プロデュース

吉川:そうなんですね。

御船:うん。で、インテリでも最初はアシスタントのディレクターだったんだけど、2年目が終わることかな、プロデューサーに転向ねって言われて(笑)。その時は、「あ、左遷された?」と思ったんだけど(笑)。

いまリーダーになって会社の人に対する考えが前よりわかるようになって、プロデューサーをどうやって育成していくかって話になると、やっぱり開発やディレクターを経てきたほうが強いっていうのもあって考えてもらってたのかもしれない(笑)

内容としても、さっきも言った通り、ディレクターよりもさらに広い裁量でクライアントへの総合的な提案を仕事にしていくっていうポジションだったから、ぜひ挑戦したいと思ったのもあったよ。

「これでうまく行く」というお決まりのマーケティングはない

吉川:なるほど。そこで前のお話と繋がるわけですね。プロデューサーとしてこれから取り組んでいきたいとか、成し遂げたい目標みたいなものはあるんですか。

御船:今の仕事の範囲の中で言えば、もともとだけど、会社の目線がよりマーケティングに向いているから、直近1,2年はよりマーケティングのスキルや提案力の向上には特に注力したいね。「問題解決」はマーケティング抜きには考えられないしね。

特別な工夫なくしてモノが売れた時代とは違って、今は企業全体がマーケティングに注力していくべき時代だと思う。流行りのコンテンツマーケティングとかインバウンドマーケティングとかに関しては未だ誤解もあるし、市場も成熟していないけれど、これからの時代にもうちの考え方にもあうし、確実に成長していくと思ってて。

吉川:なるほど。マーケティングって色々な仕事に通じてますよね。高い「問題解決」能力が必要になる時代の潮流に合わせて、大学や専門学校でもマーケティングを学べる機会が増えていくといいな、と思います。

Webプロデューサー,とは,プロデュース,意味

御船:大学や専門学校で学べることっていうのは知識や概念だからね。それがないと始まらないのだけど、バランスよく動いて経験というか肌でも学んでいかないといけないとは個人的に思うよ。これはただ、働き始めないと難しいところはあるけれど。

コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングも、概念だけだったら当然のことを言っているわけで(笑)、結局概念を基本としながらもケースバイケースに適切なアクションを起こせるかどうかが大事かなー。あんまり頭でっかちにならないようにというか。

吉川:自分もWebメディア運営の一環でディレクションをする機会が多いのですけど、いくら「質の高いコンテンツを書くコツ」みたいなものを一般化して説明したとしても、ライター自身にそれなりの経験値やPDCAの癖がないと限界があるな、と感じることは多くあります。一般化して説明するから、当然なんですけど。

御船:そうそう。「これをやれば上手くいく」なんてものは存在しないからさ。本当にクライアントにとって有益な手段は何なのかを考える時には、知識と経験、成功体験と自分なりの反省を繰り返している必要があると思う。

例えば、ここしばらくだと、いくら流行っているからとか他社事例でうまくいったからといって、それだけの理由でどのクライアントにもコンテンツマーケティングをソリューションとして提案することはできないと思うのとかは、いい例かな。魔法みたいにどのクライアントにも聞く1つの具体的なマーケティング手法なんてやっぱりないんだよね。


マーケティングといっても幅は広いですが、ターゲットユーザーの想定からニーズを深掘りすることや、それに合わせたPDCAサイクルを回すことはどんな仕事にも要求されるスキルである気がしています。
徳永さん第1回のインタビューでおっしゃっていた「気づかい」とも関わってくるなと感じました。インテリジェントネットの考えなので当然なのかもしれませんが別な質問から似たようなニュアンスの回答が得られたのが発見でした。


時代や周りの人たちに合わせて変化し続ける

吉川:プロデューサーのお仕事の中で、難しいと思うことは何ですか?

御船:うちは「仮説思考」ってよくいわれるんだけど、甲乙つけがたい仮説を3つ考えなさいと。これ自体もだいぶ難しいのだけど、仮説の精度を高めていこうと思ったらデータもいっぱいみなきゃいけないし、全部そこまで時間もかけられないから、思いつきじゃない仮説を立てられるようにっていうのは気をつけてるかな。ここらはUXとかとあんまり変わらない。だから先の通りディレクターともかぶるんだよね。

吉川:なるほど。これもつながっていくんですね。ちなみに、プロデューサーというお仕事をされていて、御船さんはどういった時にやりがいを感じますか?

御船クライアントに良い提案だねって認めてもらえた時は、やっぱり嬉しい。自分のプロデュース力が総合的に認められているわけだからさ。

吉川:やっぱり成果が認められるっていうのは徳永さんもおっしゃってましたがどの領域でも一番に出てくるんですね。最後に、仕事人としての御船さんが大切に思っていることを教えてください。

Webプロデューサー,とは,プロデュース

御船:固い質問が来たね(笑)。そうだなぁ、自分の軸をハッキリと持ちつつも、変化は止めないことかな。もちろん自分が嫌だと思うことをやるべきだとは思わないし、自分の軸を信じることは重要。

だけど、それこそ人からの見え方的にも、まだ気づけていない自分の潜在能力見たいなものに気づくためにも、まず何事も1回チャレンジしてみるのは必要だと思うな。

プロデューサーとしては、どんな状況にあっても自分を客観的に見続ける必要があると思っているってことが言いたい。周りの状況や時代の流れに合わせて、自分を客観的に見続けることで、変化をやめずに仕事に向き合っていければいいなと思っている。「変化」はこの業界ではすごく大事だし、インテリでもよく言われることで。


「自分の軸をもつ」ということはわがままを通すことと勘違いしないようにしなければならないなと思いました。きっといろんなことにチャレンジして、失敗することがあっても、自分がその時にそれを好きになれなかったとしても、その経験自体が新しい自分の成長の糧になっている感覚をずっと持ち続けているのだろうと感じました。

もちろん時代も周りにいる人々も変化し続けるわけで、それに合わせて自分も成長していきたいです。

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