NTTコミュニケーションズ 「ODYSSEY」UXデザイン、プロダクト開発、サービスグロース支援

  1. NTTコミュニケーションズ 「ODYSSEY」UXデザイン、プロダクト開発、サービスグロース支援

NTTコミュニケーションズ社員9,300人(※2023年7月現在)が利用するキャリア形成支援「ODYSSEY」のUXデザイン、プロダクト開発、サービスグロースを2年間伴走支援

NTTコミュニケーションズ株式会社

NTTコミュニケーションズ 「ODYSSEY」UXデザイン、プロダクト開発、サービスグロース支援

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お客さまの声

植田様・三村様

NTTコミュニケーションズ株式会社
植田 純生様(当時:ヒューマンリソース部/人材・組織開発部門/第一グループ)
三村 正法様(ヒューマンリソース部/人材・組織開発部門/第一グループ)

INI
和田 嘉弘(代表取締役)
御船 晋伍(執行役員、UX/コンサルティングチーム 責任者)
友常 果歩(UX/コンサルティングチーム)

―― ODYSSEYのプロジェクト概要

御船:
まず初めにODYSSEYのプロジェクト概要をお話しいただけますでしょうか。

三村様

三村様(以下、敬称略):
ODYSSEYとは、ざっくり言うと「社員のキャリア形成を支援する」社内施策のことです。そして、その施策を実現するためのシステム自体も、ODYSSEYという名前になっています。

ODYSSEYシステム(以降、ODYSSEY)では、タレントやスキル・経歴・資格など、一般的なタレントマネージメントシステムの登録や管理ができます。 そしてINIさんに支援していただき、社員同士が学び合って成長し合う好循環を作るためのプロダクトにするため、機能やしかけを色々追加して改善を行っています。 ODYSSEYを利用するメリットは、社員目線では、社員同士が学びあって成長していくことができるところ。会社目線では、企業の成長に役立つ社員データを活用し、戦略に活かしていくことができるところです。

御船:
プロジェクトの立ち上がりは2020年6月でした。

三村:
ODYSSEY自体は2016年から存在していて、「事業展開に活用するためには外のシステムじゃなくて、やっぱり内製のシステムが必要だよね」ということで、社内開発で作られたものです。 ですがいくつか問題があったため、ODYSSEYのリニューアルが始まり、そのタイミングで僕らがプロジェクトに参加することになりました。

―― ODYSSEYの成長フェーズと、INIの支援範囲

御船:
私たちが参画させていただいたタイミングからODYSSEYの成長フェーズは3段階ありました。それぞれのフェーズについて簡単にご説明いただけますか。

ODYSSEYフェーズ資料

三村:
まずフェーズ1の「自ら始める」は、「タレント情報のオープン化」ということで、全社員にODYSSEYにタレント・スキル情報を入力してもらうところからスタートしました。人事部から各組織に働きかけて登録をしてもらいました。 フェーズ2は「共に高める」で、書籍購入支援・学びシェア機能を追加し、社員同士が学びをシェアできるオープンな環境を提供しました。 フェーズ3は「仲間に貢献する」で、社内勉強会のプラットフォームを作成し、社員への知識提供や学び合いの機会をより発展させていきました。

植田様(以下敬称略):
フェーズ1で各組織に働きかけたことはとても効果があり、初期のODYSSEY入力率は85~90%とかなり高かったです。 しかし社員にとって自身のタレント情報を更新するメリットがあまりなく、「やらされ感」があったり、UIが直感的ではないという課題がありました。社員のデータを経営戦略に活用するためには、新鮮なデータが必要であり、更新されているかどうかが重要です。 そのため、社員に継続的にODYSSEYに自身のタレントやその周辺情報を更新し続けてもらうためのUX、仕組みづくり、UI改善が必要になりました。そこで、INIさんにパートナーとして入ってもらう運びになりました。

植田様

―― INIに依頼することになった経緯

御船:
INIにご発注いただくことになった経緯をお伺いできますでしょうか。

三村:
僕たちがそもそも人事部の人間で、かつ事業部・セールス部隊出身のため、プロダクトの開発経験がほとんどありませんでした。特にUI、UXなんかあまり意識したこともない、という状態だったので、どこかそんなサポートをしてもらえるところがないかと探し始めました。

御船:
最初はKOELさん(NTTコミュニケーションズのデザインスタジオ)から当社代表の和田へお話を頂いたのですよね。

三村:
元々ODYSSEYのデザインを担当していた会社さんが、事業整理をされてお願いができなくなってしまって。KOELに相談した所、INIさんをご紹介いただきました。

御船:
特にINI以外の会社さんにはお声がけしなかったのですか。

植田:
そうですね。直近はUI改善をしなければならなかったのですが、その後はUXデザイン、体験設計やコンセプト設計なども一緒に考えてほしいと思っていました。最初にあってケイパビリティを含めてお話を伺って、INIさんならそれを実現してもらえそうと思ったので、特に他の会社には声をかけず、INIさんにお願いすることに決めました。

―― フェーズ1 既存ODYSSEYのUI改善

御船:
最初はすでにUI課題がいくつか顕在化もしていました。そこから更にODYSSEYのUI課題をインタビュー、ヒューリスティック調査から洗い出し、それを優先度を決めて整理し、改善案のプロトタイプを作りました。そして、実際に利用頂く方々にテストをしていただきました。改善をやってみていかがでしたか。

御船

植田:
僕はプロダクト開発が初めての経験だったので「プロダクトの改善やUI改善ってこんなふうにやるんだ」っていう気持ちでしたね。社内的にもあまりやったことのない進め方だったので、改善案をプロトタイプで見せたとき、他の人から「すごいなHR」って言われた記憶があります。

和田:
UI改善後の結果はいかがでしたか?

三村:
定量的なデータは取っていないのですが、「他のプロダクトと比べて直感的で使いやすい」とよく声をかけてもらっていました。

植田:
余談ですが、その後、社内で作っている別のシステムはUIの不満が結構でることがあるんです。ODYSSEYが使いやすくなったのでそれが基準になってしまったところもあり。そんなところからもフェーズ1から良い結果が出たと言えると思います。

―― フェーズ2 ODYSSEYのコンセプト再設計と機能開発

御船:
フェーズ2に入り、ODYSSEYのユーザー利用価値を高める検討を開始しました。それに伴い、コンセプトレベルから立ち返り、UXデザインの工程をいろいろとみなさんとご一緒し、その結果「人」と「良書」をつなぐというコンセプトを立てました。

三村:
はい。具体的には「みんなの学びシェア」という施策に落とし込むことができました。これは、ODYSSEY上から書籍の購入費用の補助申請ができ、さらに自分の読んだ書籍のレビューをODYSSEYに登録できる機能です。社員の学びが他の社員にもシェアされることで、学び合いの文化がつくられることを目的としています。

みんなの学びシェア

植田:
ODYSSEYにタレント・スキル情報を登録するだけだと社員側のメリットが薄く、フェーズ2では、ユーザー視点、ユーザーメリットを強く打ち出す方向で検討を進めることにこだわりました。 リモートワークになって、隣の人がどんな本読んでるか全くわからない状態なので、いままであったような偶然もおこらず、学習のモチベーションとなるきっかけが減ってしまいました。ODYSSEYで他の人が読んでる本を見て「なんか学習してみよう」っていうきっかけになれたらいいなと。 インターネット上にもブログや、書籍のレビューを見れるものはいっぱいあるんですけど、社内ならではの情報が個人に溜まってるところを、なんとかオープンにできないかと思いまして。

和田

和田:
まさに「社内ならでは」というところがポイントですよね。Amazonのレビューでいいじゃないかとならないようにと、その先にある「コミュニティ」の醸成を意識して議論を進めていきました。

三村:
Amazonレビューでは見ることのできない、社内ならではの学びを得られるよう、設問にはかなりこだわってきましたよね。タレマネシステムと同様、社員に情報を入れてもらわないと意味がないので、なるべく簡単に費用申請や書籍レビューができるよう、UIも工夫しました。 もともと書籍購入費用を支援する仕組み自体がNTTコミュニケーションズにはありませんでした。あくまで個人が業務に必要だったら「会社所有の書籍」として申請してもいいよ、という感じだったので、よほど必要な本でないと申請する人は少なかったと思います。 なので書籍購入フローの整備から必要で、そこからINIさんにアイディア出しの壁打ちもしてもらいました。
機能追加にあたって、ODYSSEYの背景や社員への提供価値に関する文脈を定義し直したり、ターゲットを細かく定義して、エレベーターピッチやユーザー体験シナリオを作成しました。

和田:
設計した体験をどう作るかの、施策やオペレーションについてディスカッションしたり、部署個別の背景や、MVPにおける検討ポイントなどを会話しましたね。プロジェクトがプロダクトの「機能」をつくるのではなく、制度、オペレーションはどのようなものであるべきか、それを知ってもらうためにはどうしたらいいかなど広い範囲でとりくみを検討しました。

三村:
そうですね。MVPに立ち返るのはなかなか大変な作業でした。インタビューも実施して、最終的には、機能、企画、オペレーションのところを総括して、さらにそれを社内のプロモーションで動画を作って発表もできました。

みんなの学びシェア

三村:
みなさんと価値検証もやって、本当にこれって需要あるんだっけ、そもそもターゲット誰なんだっけ。どんな人に使ってもらいたいんだっけ 。っていうのを散々議論して、インタビューも30人くらいやりましたよね。

植田:
このフェーズは、どうやったら我々がやりたいことに近づけるのかを、INIさんにすごくお手伝いしていただきました。「お手伝いいただいた」というより、同じ仕事をしているパートナー的な存在でしたね。

―― フェーズ2を振り返って

御船:
フェーズ2で良かった所、逆に難しかったところはありますか。

植田:
さきほどのコンセプト、リサーチ、MVPといったような大きなところから、承認フローだったりとか、機能、実際の具体的なUIまでと、抽象度が高いところから議論を重ねながら具体に落とし込めたところがとても良かったところだなと思ってます。

友常:
わたしが難しかったこととしては、ペルソナを作る上で、ユーザーのインサイト考えていくっていうところが、NTTコミュニケーションズさんは9,300人(※2023年7月現在)のとても大きな会社で、将来の利用規模を考える数万人の社員の方々が利用するということが、我々小規模の会社なので、なかなかイメージするのが難しかったところではありました。 UXリサーチやインタビューを実施して、だんだんファインディングが見つかっていったところが楽しかったことでもありました。

御船・友常・和田

三村:
難しかったところは、本当に友常さんがおっしゃる通りで、社員の人たちもほんとうに様々なんです。 インタビューで実際聞いていただいたのでリアルに感じていただけたかと思いますが、キャリアに対する考え方や日々向き合ってる業務、世代まで本当に様々なメンバーがいますし、それぞれが属する組織でもこういった取り組みに対する熱量も異なります。これをINIさんにどう伝えたり、言語化していけばいいかは結構悩んだポイントです。

植田:
僕らがやっぱりそこまで、プロダクト開発、 UI/UXの知見がなかったので、 依頼の方法とかも結構ざっくりしてたと思うんですよね。これを定義してこれを作ってください。みたいなのを定義せずふんわりお願いしてたところがあると思って。 そんな状況で、僕らのイメージできてないところまで、期待を上回るプラスアルファのアウトプットがあったところが信頼を置いていたところでした。だからこそロールにこだわることなく1チームで長くご一緒できた。そこがINIさんの価値だったなっていう風に強く思いますね。

―― INIの良いところ、悪いところ

御船:
ありがとうございます。とても良いコメントをいただきましたので、ネガティブな面もお伺いできますか。実際に最初に依頼した時の期待値とのギャップだったりとか。

植田:
考えてみたのですが、フェーズ2まではほぼネガティブなところが思い浮かばなくて。

和田:
そういっていただきありがとうございます。フェーズ2後は、ODYSSEY商用化に向けた動きとなりました。その時にシステム開発体制が変更となり、よりアジャイル開発に向けた取り組みが始まっていきました。 フェーズ2までは私たちもロールを幅広く捉えながら、臨機応変に動いてこれたのですが、プロダクト開発のスピードが加速するにつれて、特にリソース調整面でステークホルダーが増えた中でうまく立ち回れなかったかなと思っています。

植田:
そうですね。フェーズ2までは、僕たちだけと会話をしていたのでうまく調整できていたところが、商用化のときにステークホルダーが増えたことで、スケジュールや開発との調整が難航してしまいましたね。どっちかというと、こちらでうまく調整できず申し訳なかったなと。ネガティブ、、、ではないですね。

三村:
2年間、プロダクトのフェーズも変わってきた中で、役割を変えて柔軟に対応してもらえたと思っています。

植田様・三村様

―― INIでUXデザインを強化するきっかけをいただけました

御船:
それでは、色々とお話も伺えましたので、総括に入らせていただきたいと思います。 皆様と2年間、UXデザイン、UIデザイン、PM、PdM支援、プロモーションまで様々な取り組みを伴走させていただき、大変貴重な経験となりました。 この経験も活用させていただき、INIはUXデザイン、UXリサーチのサービスを強化していっています。当時皆さんの要望に答えられなかった、UX、UIに特化した体制もアップデートしている最中ですので、もしまたぜひ機会があれば、一緒に皆さんとお仕事したいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

植田:
本当に、2年間ありがとうございました。僕はさっき申し上げた通り、体制の都合上一緒に仕事ができなくなってしまったのがすごく残念だなと思っているのと、ODYSSEYの成長を最後まで見届けてもらえなかったのが心残りです。 INIさんはチャレンジングなこととか、未知なことでも、一緒に手助けしてくれるようなパートナーだと思っています。全然営業もウェルカムなので。 このプロジェクトはなくなりましたけど、引き続きお仕事できるチャンスを探っていきたいと思います!

クライアント

 NTTコミュニケーションズ株式会社
 世界最大規模の通信事業者のひとつである日本電信電話の長距離・国際通信事業を担う完全子会社であり、NTTグループの主要企業の一つ。
 社員数9,300人(NTT Comグループ:17,800人) ※2023年7月現在



事業内容

国内電気通信事業における県間通話サービス、国際通信事業、ソリューション事業、及びそれに関する事業等

集合写真


INIの担当業務

  • プロダクト開発伴奏支援
  • PM、PdM支援
  • UXデザイン
  • UXリサーチ
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