【インターンシップ体験記】挑戦したいことと苦手だったこと、両方を学べた10日間

  1. 【インターンシップ体験記】挑戦したいことと苦手だったこと、両方を学べた10日間

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こんにちは。インテリジェントネットの宮下です。

先日9月の頭、2016年に引き続き、今年も専修大学さんから超優秀なインターン2名を受け入れました。
今年も弊社で実際に提案した、とあるWebサービスのリニューアル提案書を書いてもらい、社内でプレゼンを行ってもらうという課題を2週間みっちりやっていただきました。

今回はそのうちのひとり、若林さんのインターンシップ体験記をお届けいたします!

弊社でもまだまだ不慣れな2回目のインターン対応だったので、どのような課題を行ってもらうか、何を持って帰ってもらうか、とっても考えました。
ですが、最終的には「インテリジェントネットでインターンができて本当に良かったです!」と言ってくれたので、非常にうれしかったです! それでは、若林さんのインターンシップ体験記をお届けします。

インターンシップ体験記:若林聖奈

9月4日から9月15日まで約2週間インターンシップでお世話になりました、専修大学の若林聖奈です。

今回のインターンシップでの研修内容は"既存のWebサイトのリニューアル提案"ということで、同じくインターンシップ生の原さんと2人で、提案書とワイヤーフレームを作成し、社内でプレゼンを行いました。

研修内容をお聞きした時に思ったことは、

  • ワイヤーフレーム作成をやってみたかった!
  • プレゼンが苦手だから大丈夫か不安...

の2点です。

UIやワイヤーフレームについて興味があるとお伝えしていたので、意向を汲んでいただいて嬉しかったです。
しかし、プレゼンの方は授業でも何度かやってきて苦手意識が強く「ただでさえ話すのが苦手なのに、社員さんたちの前で話すのか...」と、正直マイナスな気持ちでした。 ですが、この研修期間の中でたくさんのことを学び、心境の変化が...!

相手に伝えるって大変...

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社内での共有資料や提案書でも、「自分の言いたいことを相手に伝わるように提示する」ことの大切さを学びました。

初日の日報を提出した時に、ほとんど改行をせずダラダラと書いてしまい、「大きな画面で見た時に、横に文字が広がりすぎて読みにくくなっちゃうよね?」と指摘されました。
その時にWebサイトで見やすい一行の長さのお話を聞いて、「自分も課題でサイトを作る時、文章の量や切れ目を考えるようにしていたのに...」と、ちゃんと気づけなかったことが悔しかったです。

その後に調査して気づいたことをエクセルにまとめる作業をして、「エクセルは表を作って分析したことしかない!エクセルで見やすくまとめるってどうするの!?」と戸惑いました。
項目毎に分けたり色をつけたりと工夫はしましたが、結局あまり見やすい資料ではなかったと反省しています...

ただ情報をまとめるのではなく、「相手に伝わること」と「そのためにどんな工夫が必要なのか」を考えることが重要だと気づきました。

提案書の作成で詰まっていた時に、「どんな人を相手に提案するのか、提案する相手のペルソナ(ユーザーモデル)を作ってみるとどんな書き方をすればいいか見えてくるよ」とアドバイスをいただきました。
そのおかげで、「この人だったらこの単語はもっと噛み砕いて説明しよう」など改善点が見えてきました。
しかし、「インフォメーションアーキテクチャやインタラクション、意味は分かるけど...」と単語をうまく言い換えられず、「自分は単語を説明できるほど理解していなかったんだ」と気づくきっかけになりました。

授業と同じところ・違うところ

聞きなれない単語が出てくることも多くありましたが、「UXフローって単語は違うけど、授業でやった体験シナリオのことだ!」など、習ったことが思っていた以上に使えたことが嬉しかったです。

授業で習ったことは、ペルソナを作る・体験のシナリオを考える・アプリの画面設計などなど。
しかし、目の前の工程をこなすばかりで、それらにどんな意味があるのかをちゃんと理解できていませんでした。
実際の会社では、「前の工程と次の工程がどうつながっているのかを説明できること」、「前の工程を活かして次の工程に進むこと」がどれだけ重要なのか、研修の中で体感しました。

この「つながり」が、こんなに難しいとは...。

目の前に集中しすぎない!

今回のインターンで一番大変だったことは、自分たちのワイヤーフレームの提案に根拠をつけることでした。
ワイヤーフレームを作る前に、

  1. サイトとユーザの調査
  2. ペルソナ作成
  3. UXフロー作成
  4. サイトのあるべき姿を定義

の工程がありました。
しかし、ワイヤーフレームを作っている時は目の前の画面に必死すぎて、今までやってきた工程が頭の隅に追いやられてしまいました...

今までのやり方じゃダメでした

ワイヤーフレームは授業で作ったことがあり、一番やってみたい内容だったのでとても張り切っていました!しかし、実際に一回作って、レビューをもらうと

「メニューボタンがあるけど、メニューはどのページからでも見られるよね。確かにスマホサイトの上にメニューボタンがよくあるけど、このメニューの中身は本当に"どのページからでも見たい情報"なの?」

...撃沈しました。

これ以外にも、「なぜこうしたのか」の根拠がなく説明できない部分がたくさんありました。事前に集めて、まとめてきた情報を活かしきれていなかったのです。

「調査・分析→ユーザーニーズから導かれる"あるべき姿"を定義→ワイヤーフレームを作成」という流れの意味をこの時にやっと理解。
今まで自分がやってきた設計やデザインは、あくまで「ユーザにとって使いやすいと"自分が想像した"もの」で、本当に必要だったものは「"(調査・分析の結果から)根拠に基づいた"ユーザにとって使いやすいもの」なのだと気付きました。

「ワイヤーフレームは最後」じゃない

その後は、提案書とワイヤーフレームを行ったり来たりして

「ここに書いたアンケート調査結果はどこにつながってる?」

「このユーザーニーズを満たすために必要なものは?」

を原さんと相談し、頭を悩ませながら修正...。
今までの工程に基づいてワイヤーフレームを作るのが理想だけど、それを直しながら根拠になるUXフローの方も修正しました。この作業はどうしたらいいか分からず苦しかったです...
根拠に行き詰まっていると、「あくまで仮説だから100%正解である必要はない」ともアドバイスをいただき、少し気楽になりました。

途中で「逆に、ボタンをココに置いたけどココにある意味って?」と設計しながら自問自答しました。これを始めたらちょっとスムーズに作業できるようになりました。
この時点でプレゼン3時間前くらいです。もうちょっと気づくのが早ければ...!

会議室の椅子、埋まる

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一番心配していたプレゼンをとうとう迎えた時は、緊張からお腹痛い・気持ち悪い・変な汗が出るの3コンボでした。
直前まで提案書とワイヤーフレームを修正していて、あまり練習やシミュレーションもできず本番を迎えたので焦りが募る...
とにかく自分達が調べたこと・考えたことを説明しようと必死です。

予想以上にたくさんの社員さんが聞きに来てくださり、本当に緊張しました...お忙しい中わざわざ時間を割いて拙いプレゼンを聞いていただきありがとうございました。
正直手応えとかはなかったのですが、皆さんが真剣に聞いてくださったので達成感を得られました。

ロジカルとフラットでユーザを考える

プレゼン後の講評はとても勉強になりました。
自分たちでは「ユーザがすぐにヘルプを確認できて、サイトを使いこなせるように!」と考えてヘルプ画面へのリンクの優先度を高めて作ったのですが、

「初めて見るサイトで、わざわざヘルプを見てまで使おうと思わないよね?」

と講評をいただきました。
確かに、自分がユーザだったら使い方がわからなかった時点で別のサイトを探すだろうな...と。
調査・分析を行っているとどうしてもそれらに引っ張られてしまうけれど、「根拠に基づくロジカルな提案が必要だけど、実際のユーザの気持ちで考えるフラットさも忘れない」という言葉が印象的でした。
さらに、「何から何を導き出したのか、流れがもっと分かるように」と、自分が一番困っていたところも指摘されました...

では、どんな提案がよかったのか?

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自分たちの提案の後に実際の提案書を見せていただきました。
流れが自然で、説得力が違いすぎる...!これが実際の現場で求められるものなのだと、(当たり前ですが)自分のレベルとのギャップを目の当たりにしました。
自分の中では解決していたつもりでも、それをきちんと相手に伝わるよう発表しなければなりません。
また、自分でもつながりが曖昧で「なんでこうしたんだっけ?」を発見すると、途端に自信のない発表になってしまいました。

自分たちの提案プレゼンで特に足りなかったことは、

  1. 相手に伝わるような工夫
  2. 根拠を示す
  3. 説得力のある流れ

の3点だったと反省。
「自分はこの理由からこう考えたので、こう提案します!」と自信を持って言えるようにしたいです。
今回は社内でのプレゼンでしたが、実際にクライアントにプレゼンするとしたら、根拠と自信がある提案にクライアントも乗ってくれるのだろうなと感じました。

ですが、このプレゼンのポイントは、提案書や仕事に限ったことでなく、日常生活でも必要なことです。日頃の会話や文章を書くときも意識していきたいです!

プレゼンは苦手だったけど...!

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今後も人前で話したり、プレゼンをしたりする機会が必ずあります。
が、今回学んだ「相手に伝わるように」「根拠を示した」「話の流れ」を意識すれば、もっと自信を持ってプレゼンができて、少しは人前で話すことが楽しくなるかな...?
今まで本当にプレゼンに対する苦手意識が強く、改善しようと思ってもなかなかできずにいました。まさか自分にこんな心境の変化が起きるなんて...!
自分でも感動しています(笑)

挑戦は続く!

タイトルにも書きましたが、挑戦したかったワイヤーフレーム作成も、苦手意識があったプレゼンも両方経験させていただいたインターンでした。
率直な感想は、

「どちらも大変で難しかった...」

ワイヤーフレーム作成は、今までの自分のやり方では本当にユーザが使いやすいものはできないのだと気付きました。
大変でしたが、講評を受けて「もっとこうしたら良くなったのに...!」という悔しさの方が大きいです。できればやり直したい!

苦手なプレゼンはやっぱり緊張しましたが、どうしたら苦手意識を克服できるかが少し見えてきて、もっと積極的に挑戦しようと思えました! 学びや気づきはもちろん、心境の変化があったことが何よりの成長です!

約2週間お世話になりました。

普段、社会人の方とお話しする機会がほとんどないですが、業務以外でもお昼などをご一緒させていただきました。
会社で働くことや、もっとくだけた内容、人生相談のようなものまでお話ししていただき、とても楽しかったです。
自分はまだまだ知らないことがたくさんあるのだと改めて感じました。もっと自分の引き出しを増やさないと...

学びや気づきの多い有意義な時間を過ごすことができました!お忙しい中研修させていただき、ありがとうございました。
インテリジェントネットでインターンができて本当に良かったです!

ありがとうございました!


いや素敵かよ!

って言いたくなる素敵なお言葉たくさんいただきましたね。

「10日間でそんなに言うほど変わるかあ~~~~?」

「おべんちゃら使ってんじゃねえの~~~~?お~~~~ん?」

と思ってしまう、社会人のみなさまいらっしゃると思います。
でもですね、充分ありえることだと思うんです。
決して弊社の対応が素晴らしかったと自画自賛するわけではないのです。

上の文章で見ると、さらっと書かれていますが自分たちの提案内容をなんども見返して、根拠を考えてというところは本当に頭を悩ませたと思います。
さらに、ただでさえプレゼンが苦手だというのに、社会人の前でプレゼンするなんてめちゃくちゃプレッシャーだったことでしょう。
(そして、実際プレゼンは思ったより全然上手だったんですよ!)

それは、彼女自身が自分の課題としっかり向き合い、克服しようと考え抜いた結果なのです!
素晴らしいですね!!

と言っても、もちろん彼女だけの力ではなく、弊社の対応が素晴らしかったということもあると思いますけどねえ?
なぜなら弊社のクレド(経営理念に基づく行動指針と考えてください)には「私は、仮説を立て、考えぬき、結論を出すことを大切にします」というものがあるのです。

プロジェクト中にもついつい考えるのではなく、悩んで止まってしまうことがありますよね。
弊社の定義では「悩むは無目的。考えるには仮説、問いが必要。そして考えぬくのは答えを出すこと。答えが正しいかが問題ではない。」としています。
常に何かを向上させるためには、仮説をたてて考えぬき、答えを出すことが重要だと考えているのです。
そんな片鱗が若林さんにも伝わっていたのではないでしょうか。そうだったらうれしいですね。

そんな素晴らしい弊社インテリジェントネットですが、お仕事も採用応募もどしどし募集中でございます!

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